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「じゃ! とりあえず3-Aの張り込みでもしてみようか!」
「何で3-Aなんだよ?」
「事件は3-Aでしか起きてないんだよ。そして全て未遂で被害者、加害者共に記憶が曖昧なんだ。アヤシイよね」
いざ! と乗り込んだ3-Aには誰も居なかった。
事件の噂のせいで放課後3-Aには皆近寄らなくなっているのだ。
二人は退屈で思わず手遊びを手当たり次第やっている内に辺りは暗くなってきてしまった。
アルプス一万尺を相当な高速でコンプリート出来るようになったが特に披露する場も需要もない。
「何にも起きないじゃねーか……」
「そーだよね~毎日事件が起こる訳じゃないし~」
江は腰掛けていた机から反動をつけて飛び降りた。
「帰ろっか!」
刹那、江は後ろから凄い力で抱きしめられる。
「え! なになに~!」
ここには江と朔也の二人きり。
必然的に江を抱きしめているのは朔也だ。
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