第弐章 初めての夏から・・・

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だが3回戦にぶつかった明倭に対しては序盤こそ俊哉の3安打を含む5安打を放ち3点を取ったが、土屋に代わってから無安打。 強豪相手には手も足も出ない結果だ。 (やはり明倭からの3得点はマグレか…特に庄山が酷すぎたな、二併殺打に三振が三つ…ストレートしか打てない弱点が出てしまった) と四番に座る明輝弘の弱点が露呈され、そこを徹底的に攻めた明倭の投手陣を褒めるしかない。 課題山積みの聖陵野球部。 だが春瀬監督は彼らには期待が持てると信じ、夏休みの練習を計画する。 学校の方も予選が終わってすぐに終業式で夏休みに入る。 学生らは夏休みを満喫するべく遊びの計画等を考えている所であるが、野球部は練習を取り入れる事にした。 終業式後にミーティングを開く野球部。 空いてる教室にて選手らが集まると春瀬監督は早速夏休みの練習プランを発表した。 日程の書かれたプリントを見て驚く選手達。 7月はほぼ毎日練習。 だが8月は他の部活との兼ね合いがある為か、一日練習の他に午前練習や午後練習もあり選手らが予想していたスケジュールパンパンでは無かった。 「まぁ夏場に無理させて倒れられても困るから長時間は入れないでおいた。あと8月に多くて3回は練習試合をしようと思う。相手は決まったら連絡をするからな。あとメニューはまた後日伝える。」 と説明をしていく春瀬監督。     
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