第弐章 初めての夏から・・・

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「まぁ仕方ないよ。明輝弘、明倭戦で3三振に併殺打だろ?そりゃあ納得いかないよな」 と話す竹下に秀樹は付け加える様に話す。 「特に、トシの3安打に対してもなぁ」 「え?俺?」 「アイツ、すっごい対抗心燃やしてたんだぜ?トシに」 「俺に?どうしてよ?」 「さぁ、アイツのプライドだろうよ…」 と話す秀樹に首を傾げる俊哉。 話が終わった流れなのか次第に選手たちは立ち上がり教室から出ていく。 すると再び竹下が俊哉を呼び止めた。 「あ!大事なこと忘れてた!夏休みの開いた日、どっか遊びに行こうぜ!」 「えぇ、そっちが大事なの?」 「勿論よ~、プール行こうぜプール!ヒデも良いよな?」 「まぁ空いてたら良いけど」 「じゃあまた連絡するわ!!じゃあな!」 そう言いながらウキウキで教室から出ていく竹下に俊哉と秀樹は顔を見合わせヤレヤレと言った行動をとりながら彼らも教室から出ていくのであった。 その夜、俊哉の部屋。 俊哉はベッドに寝転がりながらスマフォを見ていた。 メッセージアプリでやり取りをしており、相手は司である。 ―――メッセージアプリでのやりとり――― 俊哉:こんばんは♪ 司:こんばんはです 俊哉:明日から夏休みだね~ 司:そうですね♪ 俊哉:夏休みは予定とかあるの? 司:いえ、特には・・・パルや由美と遊ぶ位で、あと8月に     
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