第弐章 初めての夏から・・・

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第28話:夏休みの練習 聖陵学院の夏休み。 生徒らは友人や恋人、または家族らと旅行に行ったり遊びに行ったりと楽しい時間を過ごしているだろう。 だが聖陵野球部の夏休みは練習から始まった。 終業式翌日の朝から野球部の生徒らはグラウンドへと来ては練習を行われた。 準備運動から始まりキャッチボール、トスバッティングからノックへと移り昼食を挟んで午後からはフリーバッティングと丸一日をかけて汗を流す。 「ブハァ!!」 水道の水を飲み思わず声に出す竹下。 時間は夕方に差し掛かる頃の16時頃で他の選手達も初日だからなのか飛ばし気味で行った為、疲れている。 夕方にもかかわらずまだジリジリと暑い日差しが彼らを襲う。 「よし!最後はランニングして終了だ!」 竹下は元気を出しながらグラウンドへと向かうと他の選手達もゾロゾロと歩いて行きダウンのランニングを行う。 約一時間ダウンをしグラウンド整備、片付けをし全てが終わったのは18時だ。 初日からボロボロの状態で部室へと戻る選手達。 部室に入り着替えをしていると、竹下がボヤき出す。 「そういやさ、ウチってマネージャーいなくね?!」 竹下の言葉に全員が黙ってしまった。     
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