第弐章 初めての夏から・・・

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ハァッとため息を吐きながら歩き出そうとすると俊哉を止める声がする。 振り向くと、そこには明輝弘がいた。 「どした?」 「いや、まぁちょっとな」 「?」 「まぁそう言う事の先輩から助言だ。コレを持っとけ」 そう言いながら俊哉にあるものを手渡す。 俊哉は手の中に握らされた物を確認すると顔を真っ赤にしながら、それを地面に叩きつけた。 「なんっだよコレ!!」 「はっはっはっ。必要と思ってな」 「まままま、まだ早い!!」 「いや、意外と早いかもな。まぁ武運を祈ってるぜ?」 そう言いながら先に歩いて行く明輝弘。 俊哉は再びハァッとため息を吐きながらも、先ほど地面に叩きつけた物を拾い上げ自分も帰路へと着くのであった。 そして数日後、俊哉は司とのデート(?)の日を迎える。
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