第弐章 初めての夏から・・・

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第31話:遊びに行こう!! 8月もあっという間に過ぎていく。 テレビでは甲子園大会が放送されており秀二のいる陵應学園は二回戦へ進出を決めた。 俊哉もテレビでだが秀二の活躍を見ており、尚更甲子園へ行きたいと感じて来ている。 お盆の時期が過ぎると聖陵野球部も練習が再開される事になっており、俊哉は休みを有効に使おうとするだろう。 だが、半分以上が自宅の部屋でゴロゴロするばかりで外出といえば先日に司と行った沼津位で、あとはコンビニと本屋位だ。 「やばい・・・何かしなければ」 夏休みの危機感を覚える俊哉。 だが彼は余り認識されていないが、基本メンドくさがりやである。 誰かと何処かへと言うならいくらでも行動できるが、一人では基本的に面倒くさがってしまい行動しないのだ。 故に今回もどこも出かけず家に篭るのであった。 そして世間はお盆休みに入り家族で旅行へ行ったりと行楽シーズンである。 だが俊哉は動かない。 動く気がない。 「ハァ?・・・涼しい?」 クーラーがガンガンに効いた部屋でゴロゴロする俊哉。 自室のテレビには甲子園大会の中継が垂れ流しになっている。 「外に出たくない?・・・無理?」 ゴロゴロ寝転がりながら独り言を言う俊哉。     
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