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第32話:試行錯誤
八月に入り聖陵野球部の練習が始まると同時に予定された練習試合もこなすことになる。
組まれた練習試合の試合数は全部で4試合。
うち2試合はダブルヘッダーとなっており、この夏レベルアップを図る。
最初の練習試合前日の練習日。
夕方になり練習が終わると春瀬監督は翌日のオーダーを伝える。
「明日の浜松城北高校戦のオーダーを言うぞ。1番センター横山、2番セカンド山本、3番ピッチャー望月、4番ファースト庄山、5番ライト堀、6番ショート早川、7番キャッチャー竹下、8番サード池田、9番レフト青木。明日はこれで挑むぞ」
『はい!!』
春瀬監督からのオーダー発表に返事をする選手たち。
夏の予選の時と違う打順で挑むことになり春瀬監督も試していきたいのであろう。
そして翌日。
聖陵グラウンドへ浜松城北を招いての試合となる。
この浜松城北は今夏の予選大会では聖陵と同じ3回戦敗退となったが、かつては県ベスト4まで進んだこともある実力校だ。
聖陵学院は後攻となり守備へと着きいざ試合開始。
マウンド上の望月は初回から安定感のあるピッチングを披露し三者凡退。
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