第弐章 初めての夏から・・・

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その後も試合は進んで行くが、明輝弘は全ての打席で三振をしてしまう。 どの打席も変化球攻めでの三振とあって明輝弘自身イラついているのか、最後の打席で三振をした後にバットで地面を叩いて悔しがる。 そんな明輝弘とは真逆を行くように俊哉と望月はこの試合絶好調だ。 全ての打席で俊哉は出塁すると望月が俊哉をホームへ返すという、この試合の二人は出来過ぎなくらいである。 春瀬監督も俊哉と望月の活躍に目を見張る。 (一番俊哉と三番望月が上手く機能してる・・・この打順もありか?) ベンチで采配をしながら色々と考える春瀬監督。 夏休みが終われば秋大会が始まるとあって、監督としてもこの練習試合で様々なパターンを作っておきたい所であり試行錯誤している。 この日の試合は5?2で勝利。 望月は7回を投げ7奪三振無失点の投球内容、そして打撃では4打数3安打4打点と打撃でも結果を残す。 また俊哉は3打数3安打1四球で全打席出塁をし全ての出塁で得点している。 好調な二人がいる一方で4番の明輝弘は4打数0安打3三振と結果が出せないでおり、本人も自覚しているのか苛立ちを見せながら帰って行く。     
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