第弐章 初めての夏から・・・

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(試合に勝ったが・・・結局機能したのは横山と望月の二人。竹下や早川にもヒットが出たが得点に絡めず・・・そして特に、庄山が無安打で3三振か・・・完全に弱点が露呈したな) 勝ったものの物足りない結果だったのか頭を抱える春瀬監督。 中でも明輝弘の打撃不調である。 変化球に手が出ず三振の山を築く事になってしまい、春瀬監督としては変化球打ちを教えたい所だが明輝弘本人も頑固なのか“男はストレートでなんぼでしょう”と言い張り聞く耳持たず。 (アイツももう少し柔軟に考えてくれればなぁ・・・いつの時も四番打者はこんなんばかりだな・・・。いや、俺の時の四番は柔軟すぎたな・・・) 帰りの車の運転をしながら考える春瀬監督。 家へと帰り荷物を置き自分の部屋へと行くとスコアブックを見ながら次の試合に向けて再び考え始める。 (次はダブルヘッダー。ウチを含めて3校での練習試合・・・今回はウチより強い所もきてるからな、アイツラにはいい経験になる。) 秋に向けて・・・ その思いから春瀬監督はチーム力をアップすべく、試行錯誤して行くのである。
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