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第37話:変な声
楽しかった夏休みが終わった。
聖陵学院も学校が再開され生徒たちは楽しかった夏を惜しみつつ登校して来た。
始業式を終え教室で担任が来るまで待機している俊哉たち。
「おい!今日から転校生が来るんだってさ!」
どこにもよくありがちな転校生などが来る情報をいち早くキャッチして伝えに来る生徒。
すると教室にいた生徒たちは一気に転校生の話題に持ちきりになる。
「どんな子かな?」
「イケメンかな?」
「可愛い女の子かな!?」
等とこれからやって来る転校生のハードルがグングンと上がっていくような会話をしていく生徒たち。
勿論その輪の中には俊哉もおり同じクラスの青木と話をしていた。
するとガラリと扉が開き担任の教師が入って来る。
教師を見た生徒らは慌てて自分の教室へと戻り座る。
「はい、今日から転校生がこのクラスに来ます!」
『おぉ?』
噂通り転校生が来る事が担任から伝えられると生徒たちから歓声の声が上がる。
「さぁ入って来て」と担任が言うと廊下から一人の女性が入って来た。
「わ・・・」
頬杖をつきながら見ていた俊哉が思わず言う。
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