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第4話:考え方
庄山明輝弘(以降より明輝弘)は翌日学校の昼休みに同じように屋上で昼食を取っていた。
しかし今回は少し違っており未だ白紙の入部届を眺めていたのだ。
(音楽系ながら吹奏楽だが、俺のやりたいこととはかけ離れてるから無し。かといって文化部は正直かったるいし、運動部も本気でやってるような所は面倒臭せぇ。)
そう考えながら入部届と睨めっこをする明輝弘は早めに昼食を取るとすぐに学校の中へと戻っていき自分の教室へと行くと昼食を取っている生徒に話しかける。
「あのよぉ、ちょっと聞きたいんだけど」
「おう庄山。どしたん?」
どうやら知り合いなのかフランクに話をする二人。
そこで明輝弘は野球部の事について聞いてきた。
「ここの野球部ってどうなん?」
「あぁ野球部?お前そういや野球やってたね」
「まぁ齧る程度だけどな」
「まぁ、ここの野球部は人数足らなくて他の部から助っ人頼んでる位のレベルだよ。まぁいわゆる愛好会みたいな感じかな。幽霊部員も多いみたいだし。本気で野球するならココは無理かもだぜ?」
「ほぉ~」
話を聞く明輝弘。
彼の中ではこの時点で野球部に入部届を出す事が決定していた。
愛好会レベルなら取り敢えず練習に出ておいて、その間に近場でバンドグループを探して参加でき次第、幽霊部員になれば良いというのが彼の考え方である。
(この学校部活動に入るのは強制だからな。まぁバンドのメンバーが決まったら適当に幽霊部員になるか。)
と考えながら入部届に野球部と書き先日、屋上で言い合いをしていた女子生徒に入部届の紙を渡した。
「お、やっぱり野球部入るんだ」
「まぁな。活躍した俺に惚れんなよ?」
「それはない」
「コイツ・・・」
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