ホタテ

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ホタテ

ー ホタテ ー サロマの赤い夕焼けを浴び 恋の思い出殻にしまい 君はゆっくり砂の中へ 星のまたたき 想いあふれて 愛はゆっくり成熟し 君は眠る砂の中 朝焼けとともに 浜に届いた 沢山のホタテ 僕は君を探し出す 砂のつぶは 君とのキス 柔らかな身は 君との抱擁 その美しいシェルの姿に 僕はまた 恋をする サロマの陽が落ちてゆく 君はまた 恋の思い出殻にしまい ゆっくりと砂の中に ふっと潮の香りが・・・ 遠ざかる 君の後を 駆け抜ける
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