アリ

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俺の仲間は巨人たちに殺される、巨人は歩いてるだけなのに気付かないまま仲間を殺してる。仲間が死ぬたびに、俺の女王は泣いている。毎晩、毎晩泣いている。凄くたまに巨人に歯向かう仲間もいるが、瞬きしたらたたかれ殺されている。それを見て俺は光を見たくなくなる。暗闇にいるほうがよっぽど楽だ。そんなことを思っていても餌がなくなったら死んでしまうし女王も死んでしまう。女王だけは絶対に死なせない、この言葉を心の奥底にとどめて餌を探しに行く。俺は女王に恩がある、巨人に立ち向かいあっさりやられ大怪我をした俺を助けてくれたのだ。俺は女王の子供じゃない助けてもらった恩を返すため女王の下で働いている。餌をとり終わり暗闇に帰ると、女王は泣いていた仲間たちが大勢つれてかれたのだ。仲間たちも泣いている。俺も涙があふれてくる。女王が泣いていると俺も泣きたくなる。仲間が泣いていると俺も泣きたくなる。仲間たちは、外に出るのが怖くなった。暗闇にひっそり暮らす。俺は恩を仇で返すわけには行かない。仲間たちが誰一人として外に出なくても、俺は勇気を振り絞り外に出る。外に出ると巨人が水を持っていった。巨人の前には昨日連れ去られた仲間たちが全力で走っている。利用されたのだ。すぐに暗闇に戻り仲間や女王にすぐに逃げるように言った。仲間たちはすぐに逃げていく。だが女王は仲間を待つと言って逃げ出さない。女王を何回も説得しようとしたが仲間を待つとしか言わない。それでも説得しようとしていると仲間たちが走って暗闇に下りてきた。息が荒い仲間に「お前らも早く逃げろ、ここはもうだめだ」と言うと女王のことは気にせず逃げていく。女王はそれを見てやっと逃げる体勢になってくれた。「ではいきましょう」と言うと津波が来た。俺と女王は流されたずっとずっと流された。手は絶対に離さなかった。なんとしても助けるこの気持ちを忘れず意識が飛ぼうと手を離さなかった。ようやく流され終わり女王と一緒に歩いていると身を隠れられる所があった。そこに隠れようと思い。向かうと大きい虫の死骸があった。 女王はお腹が空いていた。流されすぎて疲れたのだ。俺もお腹が空いていた。女王に餌をあげていたため少ししか食べていなかったからだ。だがお腹は空いていたが後のことも考え俺は食べなかった。「女王に半分だけ食べていいよ」と言った。俺は、疲れたので寝てしまった。
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