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大型のワゴン車を知人が運転して朝早くから出掛けていく、知人は向こうの人と打ち合わせがあるので帰りは柴田一人になる。なので運転手も買って出た柴田に知人が行きは俺が運転するので休んでてくれと言われた。
朝の6時過ぎに出て午前10時頃に到着した。向こうで待っていた係りの人にお化け屋敷の扉の鍵を開けてもらう、2~3話をして係りの人は帰っていった。中に残っているものは不要品で全て処分するものなので欲しいものは何でも持って行っていいとのことである。
季節は2月、商店街のお化け屋敷は6月に開催予定だ。コンビニで買ったパンやおにぎりを食べて少し休むと中へ入ってどれを運び出すのか人形のチェックをしていく、
「うわっ! 気持悪いなぁ」
「あははははっ、気持ち悪いのがいいんじゃないか、お化け屋敷だぞ」
「それはそうだけどな……怖いのはいいけどキモいのはちょっとな」
「じゃあ、それ運ぼう、柴田が気持ち悪がるならお客さんにも受けるだろ」
二人でワイワイ話しながら人形のチェックが終った。
「じゃあ運ぶか、先にデカいの入れて隙間に小さいのを押し込めばどうにか入るだろう、デカいのは二人で運ぶけど小さいのは柴田一人で頼んだぞ、俺は他にもチェックするから」
「わかった。4万のバイトだからな、文句無しだ。じゃあ一番デカいあれからだな」
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