第1章 海からの贈り物

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「ふむ、美味なり、美味なり」 冷蔵庫にしまっておいた夕食の残り物を自分の部屋のある2階へとこっそりと運ぶと、小さなテーブルの上にそれを並べる。 (なんだかんだ言って、すごい勢いで食べてんじゃない・・・) プニ太郎は並べられた料理を次々に食べていく。スライムがどう食事するのか分からず、とりあえずスプーンやフォーク、箸といったものを揃えてみたのだが、プニ太郎はそれらを器用に使い食事をしていた。 (てっきり直接体内に料理を取り込むのかと思ったら、意外ね・・・あっ、食べた料理が体の中で消化されてるのが見える) 「っつ!あまりジロジロと見ないでくれ。消化中を見られるのは誰でも恥ずかしいものだろ?」 口から体の中央に運ばれていった食物が、徐々に溶かされていく。プニ太郎の体は水色を帯びた透明になっている為その様子が良く観察できる。 (まあ・・・確かに食事中を見られるのは恥ずかしいかも。消化中も・・・きっと恥ずかしいことなのよね)
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