第1章 海からの贈り物

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ー翌日 隣村 「ここが隣村かあ。辺り一面に山っ!!横を見ても山っ!後ろを見るとゲーオタアマゾネス!」 「ちょっとそれ私のこと!?」 私達はバスに乗り隣村まで来ていた。この村は私にとってこれ以上ない程のトラウマを思い起こさせる場所・・・でも、里美達にあんな仕打ちを受ける前までは、自然豊かな景色と、草の匂いのような独特な香りのするこの村が私は大好きだった。 「圧倒的自然っ・・・!!」 プニ太郎はどこかはしゃいでるように見えて、キョロキョロと辺りを物珍しそうに見渡している。 「あまりそっちに行くと川に落ちるよ・・・って、あっ!」 勢い良く山に向かって這って行ったかと思うと、プニ太郎の姿が突然見えなくなった。 「見ろ"かほ"、この川の水質を!!お肌がいつもより3割増しでぷるぷるだ!隠しステータスが大分上がった気がする!」 砂利で舗装された道から落ちた先で、プニ太郎は嬉しそうに興奮して私に叫んでいた。 (隠しステータス・・・?馬鹿の努力値でも上がったのかしら)
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