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「これがラクセイ様の表皮・・・プニ太郎とは違って硬くて滑らかだね」
ラクセイ様の直ぐ側まで行くと、私はその体に優しく手で触れる。まるで大理石のような滑らかなさと硬質感があり、どこか女性の肌を思い起こさせる繊細な触り心地で、プニ太郎とはまた違った気持ち良さがある。
「それは私の体がガサツということかな。このプニプニボディの方が気持ち良いに決まってるだろう!」
「そう思うならプニ太郎も触ってみてよ!少しヒヤッとして気持ちいいから!」
「どれ・・・ちょっと失礼しますよっと・・・っつ!!」
プニ太郎の触手がラクセイ様に触れた瞬間に眩い光と共にプニ太郎が後ろに大きく弾き飛ばされる。
「えっ、なに今の光!?えっ、なんでプニ太郎飛んだの!?」
私は突然目の前で起きたことに動揺していた。私が触っても何ともなかったのに、プニ太郎が触った時のあの衝撃はまるで・・・ラクセイ様に拒絶されたようだった。
「ちょっとプニ太郎大丈夫!?気絶してるだけだよね?早く目を覚ましてよっ!」
ラクセイ様の側からかなり遠くに飛ばされたプニ太郎は目を瞑り、地面へ横たわっていた。
必死にその体を揺すって起こそうとしても、全く起きる気配は無くて、頭の中に最悪の想定が巡っていく。
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