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「わっ!なんか今ラクセイ様からすごい反応があったお!」
「何かの間違いじゃないの?機械の誤作動とかの可能性は?」
「今のは確実にラクセイ様に何かが起きた証拠だお!ちょっと見てくるお!!」
小屋の方から独特の語尾を付ける男の大声と気の強そうな女性の声が響いている。どうやらあの小屋のようなものはラクセイ様を研究するための施設だったようだ。
(やばっ!ラクセイ様が見えるということは、プニ太郎も見えるってことよね・・・とりあえずここから逃げないと!)
ラクセイ様を研究する位だから、プニ太郎ももしかしたら研究対象にされてしまうかもしれない。そうなれば、きっとSF雑誌の解剖された宇宙人の様に酷い扱いを受ける可能性も考えられる。
「プニ太郎・・・」
私はプニ太郎を抱き抱えるとそのまま森の中へと走り去る。急いでその場を去る最中、後ろから複数の男女の声が聞こえた。どうかプニ太郎と私の顔を見られてませんように!
「なんだお!何も変化がないお!さっきの高出力のワープ波はなんだったんだお!」
「ほらやっぱりそうじゃない、きっと機械の誤作動か幽霊の仕業よ・・・って、ソラどうしたの?一点を見つめてぼっーとして」
「あっちの森の方に女の子が居たような気がして・・・」
「また例の女の子の幽霊の話?大丈夫?暑さでやられちゃった?」
「いや、あの時の女の子とは違うような・・・」
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