第1章 海からの贈り物

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ぷにっ。それが初めてその小さな体に触れた時の感触だった。 (なにこれ・・・すごく柔らかくて気持ちいい・・・って、それよりこれどういう状況なの。もしかして溶かされてる!?補食されてる!?) 突然私の胸元に飛び込んで来たクラゲもどきを反射的に両腕で抱き抱えるようにキャッチしたのだけれど、クラゲもどきの行動に何の意味があるのか私は少しも理解できなかった。 「・・・ふんっ。お仕置きはこれくらいにしといてやろう。我が体当たりを受け止めるとは、意外に頑丈な人間め」 (えっ・・・もしかして今のが攻撃のつもりだったの?全然痛くなかった・・・むしろこの感触が癖になりそう) 「よせっ人間め、そんなに私を揉みほぐすな!せっかくのボディラインが崩れるだろう」 アビスと名乗るクラゲもどきの体があまりにプニプニしていて、とても心地良くて、つい無心でその体をムニムニと揉みしだいてしまった。
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