翡翠の主

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 湖のほとり。青臭い匂いと柔らかな木漏れ日に包まれている僕は、三脚の上に載っている愛用の一眼レフカメラを撫でた。  運良く、人の気配は僕だけ。僕はカメラの照準を、湖の脇から突き出ている木の枝に合わせた。設定画面を開き、連写モードになっていることを確認する。バッテリーが切れてもすぐに交換できるよう、リュックから予備を取り出し、ポケットに入れる。
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