時の数え方

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時の数え方

 不定時法の最大のメリットは太陽の位置で大体の時刻が分かる点です。  したがって、方位をあらわす干支と、時刻をあらわす干支は対応しています。  太陽が南中する時刻が南をあらわす午の時となっています。  現在でも昼の12時を正午と言うのは、正午(しょううま)(こく)を略したものなのです。もっとも、日本の標準時は明石が起点であるため、江戸(東京)の太陽が南中する時間は少しずれることになり、厳密に言えば現代の昼12時より江戸時代の正午の刻は、若干前ということになります。  その正午の対角線上の北が深夜0時、子の時。そこから右回りに十二支を当てはめます。  卯の時には東から太陽が昇り、酉の時には西に太陽が沈むのです。  次項に参考画像を載せます。  これは、分かりやすく一日を十二等分した定時法的な表示です。  実際にこのようになる日は一日として無いことは、前章で書いた通りなのですが、分かりやすいことは分かりやすいですよね。
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