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「……」
「何だい? 急に怖い顔して黙りこくって」
ストームがシャインに顔を近づけて覗き込んできた。
「あたしは褒めてあげたんだよ。あんたはやっぱりアドビスの息子だって。自分の目的を達成させるためなら、どんな手も使うんだ」
「……違う」
「えっ?」
シャインは唇が震えるのを感じた。
それだけではない。
ストームの刃を握る指にも力が込められるのがわかる。
心臓を氷の手で掴まれたように息苦しさを感じた。
怒りのあまり。
「俺は――あの人とは違う」
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