2-18 ブルーエイジの指輪

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「違うって?」  シャインは大きく頭を振った。カッと頬に熱が集まる。 「兎に角、俺はあの人とは違うんだ。ストーム、俺が副長と話をするのはお前に捕まっている事を、彼からあの人へ伝えてもらうためだ」 「だったらそれはもう分かっている事じゃないか! 今更なんでそんなことを言うんだい。耳が無いのかい、あんたの副長は!」 「あの人は……中将は疑り深い人でね。彼の話だけではきっと信じない」  ストームはいらついている様子だったが、シャインの意図に気付いたようだった。 「何か、身の証でも持っているのかい?」  シャインはうなずいた。 「ああ。俺の右手にブルーエイジの指輪がはまっている。それを見せれば、中将は必ず信じる」  ストームが言われた通りに視線をシャインの右手――人差し指に向ける。  何の装飾もされていない一見古風な指輪が、そこに光っていた。  停泊灯の光に、名前の通りの透き通った青い輝きがきらめいている。
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