2-20 決着

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「……どっこいしょ」  ストームは船腹の壁に背を預けて座り込んだ。  両手は前で手首を合わせるかたちで縛られている。  ジャーヴィスの階段を上がる靴音を聞きながら、彼女は大きな欠伸をした。 「あたしとしたことが、もう少しで口を滑らせるところだったよ。お頭に知られたらこっちの身が危なくなる。だけどね……」  ストームは目を閉じた。 「度胸の据わった、思い切りのいい坊やだったよ。海賊でも手下のために、あそこまでできる人間はそういやしない。……できれば死なせたくないねぇ」
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