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「ええ、わかっていましたとも。あなたを行かせたら、それは見殺しにする事と同じだと。私はグラヴェール中将のご気性を存じています。あの方は決して海賊に屈しません。いくらあなたの身代金でも、海賊であるストームに、1リュールたりとも金を支払う事はない。
あなたはそれを知っていて、けれど、私達を助ける為に敢えて取引の材料にしたのです。私に指輪を託そうとしたのも、中将に自らの形見にするつもりだったのでしょう?」
「……」
ジャーヴィスはシャインが考えていた以上の事を言った。
まさにそれは真実であったため、シャインはすぐに言葉を返すことができなかった。
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