この世界で僕は

僕の兄弟

ｶﾞﾗｯ
「それでさ?俺虎之の兄貴じゃん？だから…………」
まずい…まさか今…兄さんに見られるなんて…
よりによって勇輝兄さん…
「おい…テメェら俺の可愛い弟になにしてんだ？」
今まで見たこと無いくらいに…怒ってる…
「……」
「なにしてんだって聞いてんだよテメェら付き合ってんのか？付き合ってねぇのにするわけねぇよなぁ？虎之」
ﾋﾞｸｯ
怖い…何も言えないただ恐怖で足が震えて今すぐ逃げろと警報を鳴らしてる…そんな気がする
「……ってない」
「あ？」
「付き合ってないよ！だから何！？兄さんには関係ないだろ！兄さんや弟…周りと違うのは僕だけなんだ！そんな僕の気持ちが分かるわけない！いつも影でコソコソ言われて兄さん達と比べられてもううんざりだ！」
ハァハァ…
言った…言ってやった！今まで溜まってた事全部！
「言いたいことはそれだけか？」
「は？……」
言いたいことはそれだけか？……そう言い終えると僕を担いで出ていこうとする兄さん…
「は！？こんな格好で出られるわけないじゃん！」
「うるせぇ黙ってろ」