掛け布団

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掛け布団

正直に言おう。 全くもって意味が分からなかった。 私は意識を取り戻している。ここで目を開けている。 では、眼下にいるのは誰なのか。 私は浮いているのか。 なぜ? 洋服だって着ているのに、どういう仕組みだよ。 一時間ほど混乱していた私だが、 自分のと思われる病室を訪れる人々を観察していくうちに少しずつ現実を受け入れるしかないと諦めた。 むしろ、笑うしかない状況だったのだ。
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