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敷布団
次の一週間、私はなんとか自分の体を目覚めさせようと色々試してみた。
ベッドの自分の体にダイブしてみたり
(見事に通り抜けた)、
医師と会話してみたり
(声は届かず、病室の外まで追いかけてみたら、看護師とのオフィスラブを目撃してしまった)。
とりあえず分かったこととしては、
私は幽霊並みにものに触れることも、誰かに気付いてもらうこともできないということ、
その代わり壁や人は私の障害にはならず、何でも通過することができるということだった。
ただし、病室の中では自由に動けるが、人に着いていかないと、病室の外に出ることはできなかった。
そこで、今日は夫に着いて、久々に自宅へ帰宅してみようと思う。
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