敷布団

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ピンポーン。 時刻は夜の8時半。 インターホンが鳴った。 約束していたようで、雅彦さんは驚いた様子もなく、玄関へすたすた歩いていく。 女の人かも? 私の頭にふとそんなことがよぎった。 いつ目覚めるとも知れない妻しかいない身で、ほぼ独身生活みたいなものだ。浮気?だとだれも責められない。 私も毎日のように見舞いに来てくれる彼を責める気にはなれなかった。 ここは外した方がいいかな? 責める気はなくても、平然と同席できる気はしなかった。
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