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「いやー、相変わらず蒸すねぇ」
しかし、私の考えをよそに、入ってきたのは、
なんと私の父だった。
手には酒と思われるビニール袋を下げている。
「おぉ、雅彦くん、今日は手羽先の煮付けかぁ?
酒が進んじゃうなぁ~」
通りがかりのキッチンで、鍋まで覗き込んでいる。
いつの間にかそんなには仲良しに?
「あはは、ちょっと辛くなっちゃったんですけど、酒には合うと思うんですよね。
すぐにつまみも準備しますんで、お義父さん座っててください」
雅彦さんは慣れた調子で、父に席を勧めた。
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