最終章 未来

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生まれて来た赤ちゃんが小さな掌をギュッと握りしめている。その掌の中にはきっとこれからを生きる輝かしい未来を掴んで押し込めている。 私たちはそんな君の未来が輝かしいものであるように寄り添って行く。 もちろん先に生まれた愛おしい子らも同様に。 「京ちゃん、ありがとう。俺をいっぱい幸せにしてくれて」 「私こそ……智くん、出逢ってくれて、選んでくれて……この子たちの母親にしてくれてありがとう」 あの時、出逢えたのが君でよかった。 共に歩んで行ける相手が君でよかった。 子どもたちの未来と共に、私たちの未来がこれからもっともっと幸せであるようにと三人目の子の産声を聞きながら改めてそう願ったのだった──。 シュフのススメ(終)
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