設計書

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ビケット:「正当に叩き込めすのさ。」 レリオンは、詰まらなさそうに答えた。 レリオン:「なんだよ。あの人数相手に策ゼロかよ。」 ビケット:「リーダー各のレッチェって奴に恐怖を与えるんだよ。俺達、デルグ出身者を舐めたら怖いぞって思い知らせてやるんだ。」 レリオン:「だからよー、いつも、レッチェまで辿り着けずにやられてんだろ?」 ビケット:「実際にレッチェと戦えるかは、問題じゃないんだよ。奴への立ち向かい方が大事なんだよ。」 レリオンが、「意味わかんねー」と返すと、同期生のセーラという女の子が呆れながら口出しした。 セーラは、金髪のロングヘアの細身で、とても可愛い顔立ちをしている。 セーラ:「あんたらおバカさんは、キエール出身者と本気で争うから、いつもリンチにあうのよ。私みたいに要領よく負ければいいのに。」 ビケット:「セーラ、うるせーよ。お前みたいな奴がデルグの名を下げてんだよ。」 セーラは、「あっそ。ご勝手に。」と言って、武具を装備して闘技場に向かった。 【訓練所敷地内の闘技場】 キエール島は、夏の青空が広がり、どこにいても外は眩しかった。 雲1つない。 ビケットら16歳の訓練兵は、いつものように闘技場に集合した。 デルグ出身の訓練兵、約100名と、キエール出身の訓練兵、約100名が整列していた。 前方の演台に、3人の長官が立っていた。 長官の1人のニール長官が演台から、訓練兵に向かって叫んだ。 「お前ら3期生は、今日も、実技演習だ!デルグの訓練兵、キエールの訓練兵、それぞれ1対1の組に別れて、互いに戦え!」 レリオンは、ニール長官の話を聞きながら、「なにが1対1だよ。俺達がキエールの奴らにリンチにあっても、お前らは、見てみぬふりだ。」と呟いた。 闘技場内で、いつものように、デルグ出身者とキエール出身者の訓練兵それぞれが、2人1組となって向き合った。 デルグ出身の訓練兵は、この日もいつも通り、要領よく負けようと思っていた。 いつもどおり… いつもどおり、差別を受け入れる… 何かを変えようとしなくていい… 変えようとしたって何も変わらないのだから… ニール長官は、全員が互いに向き合い武器を構えたところを確認し、号令を出そうとした。 その時、ビケットが叫んだ!
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