bake 第1章

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とても声を掛けられる状態では、無かったが…何か出来る事があったのでは?と自問自答の繰り返し。 大丈夫なんだろうか… アキさんの所にも行きにくい。アキさん自体、何も悪くないしカオリさんにあの様な態度をしたのも考えた上での事だろうし。しかし結果的に皆んなが、ツラい思いした事がアキさんとの会い辛さに、繋がってしまっていた。 自分が意図しない形にせよ、カオリさんに告白してしまった事が、この様な結果になったのではないのか。自分のせいで周りが変化をせざるを得ない状況になってしまったのか…。 アキさんも何故か、いきなりキツイ対応をカオリさんに…。 自分に気を遣っていないですよね? アキさんが自ら身を引く、とかでは無いですよね。アキさんに限って…。 考えれば考える程、何をどうしていいのかわからず…。 少しでも今の状況を変えたい思いで、 ユウさんの所に行った。 ユウさんは、アキさんとカオリさんの事は知らなかった。勿論、自分も詳しくは分からないが、あの時の状況、あの時のカオリさんを見て想像は出来た。 知らなかった筈のユウさんだったが、あまり驚きもせず、静かに溜め息をつくだけだった。     
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