ある朝の散歩

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 「レインが変わっちゃった」  ニッキはレインを持ち上げると、グリンに見せた。グリンはレインを見た。  「まあ、そうだな。でもレインだ」  グリンが言うと、ニッキはにっこり笑った。  「前のレインも、今のレインもいいね」  「オレもそう思う。」  グリンが言った。  動物の子供達が、ふわふわをもらったお礼に、お花をつんでくれた。  グリンとニッキはもらったお花を家に飾った。  レインはパタパタ飛んで行って、お花をつついて食べた。ちょっぴり飛ぶのがうまくなったみたいだ。でもやっぱり上に行ったり下に行ったりする。  「ぴぴっ」  レインは鳴くと、グリンの頭の上に戻ってきた。グリンの虹色の木の芽を食べると、グリンの毛に埋もれて寝てしまった。  「グリンの木の芽が一番おいしいんだね」  ニッキが言った。    「そうかもな」  とグリンが言った。  お腹の中がくすぐったくて、グリンはニヤッとした。ニッキも笑った。  タマゴを割ってしまう心配はないから、もう笑ってもいいんだ。  グリンの頭に小さな虹色の木の芽が、ピョコンと生えた。           おわり
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