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「なぁ、ライル?お前、[この喫茶店で働いて結構経つ]んだろ?あのさ・・・[なんで、ここでバイトをしようと思った]んだよ?」
「いきなりどうしたの、ヤマさん?」
僕の名前はライル・ハルバード。
ここ[喫茶店 おもてなし]でアルバイトをしている大学4年生の22歳。
このまま順調に行けば、来年の春には無事に大学を卒業出来る予定だ・・・[順調に行けば]。
「いやな?お前さ、漣に結構こき使われ・・・バイト頑張ってんじゃん?ほら、[店長があんなん]だろ?バイト辞めてぇなとか思った事ねぇのかなぁ~って、ふと思っちまってよ。」
あっ、言い直した。
このベージュの着流し(マスターが教えてくれた)を着た人はヤマさん。
この喫茶店の通りを挟んだ斜め左の空き家だった所を改装してニホンのお店をしてる。
僕も[以前、ピアスを創ってもらった]んだ。
そのピアスは勿論、今でも僕のお気に入り。
ヤマさんも今ではすっかりこの喫茶店の常連だ。
・・・デザイン画を描く以外の仕事をヤマさんは[一体、いつしている]んだろう?
「そういや、コイツとの出会いは[衝撃的だった]な・・・[色んな意味で]。」
「えぇ~、そうかな?普通の出会いじゃない?」
「・・・[あれが普通だと思うなら、お前の普通は普通じゃねぇ]よ。」
この人はこの喫茶店のマスターのレンさん。
僕は普段からマスターって呼んでる。
雇い主だから当然だよね!!
でも、[マスターは基本的に口が悪い]。
それに、マスターは[毒舌でドS]だからね。
[バイトの僕によくあたる]んだ。
まぁ、これも[愛情の裏返し]ってやつだと思う。
だって、マスターは[なんだかんだ言いながらも僕に色々としてくれる]からさ。
僕ってば、マスターに大事にされてる・・・ハズだと思いたい。
「そんなに気になんなら話してやったらどうだ?どうせ、今は客もいねぇんだし・・・聞かれて困るもんでもねぇだろ?」
「まぁ、話すのは別にいいんだけどさ。でも、そんなに面白くないよ?」
「[暇潰しにはちょうどいい]かもしれねぇな。んじゃあ、聞かせてくれよ。[お前がここでバイトをしようと思ったきっかけ]ってやつをさ。」
・・・・・・暇潰しって言われた。
ん〜、でも・・・僕かここでバイトしてるのって[本当に大した理由じゃない]んだけどなぁ~。
まぁ、ヤマさんもああ言ってるし・・・別にいっか。
「えっとねぇ、僕とマスターが出会ったのは[僕が大学生になって少し経った頃]だったかな?」
そう、あれは確か・・・
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