Act 4

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「学ラン?」 「うん、大会の時きたの」 「うん、あるよ」 「あれ裕也にやるなよ」 「やんないよ、だって着れないし、又私着るからいいんだ」 「俺の事大好きだろ」 「そんなことないもん」 「名前で呼べよ」 「んー龍ちゃん」 「それじゃあダチョウ倶楽部だろ」 「もう、龍也さん」 「そうそれでいい」 ベッドの上で抱き合った、もう何の障害もない。 「ねえ、ねえちゃん」 ギャー 「ごめん、ごめん、お取込み中失礼しました」 「お前な、頼むから入るときぐらいノックしろよな!」 さてと洗濯終了 奥で時計が鳴る、ウワー遅刻!あわててベッドへ 起きろ朝だぞ もう少し 先行くからね? 裕也は? もう行った、先生が遅刻なんてシャレになんないからね! ねえちゅう はい、はいチュッ、ほら起きろ、準備はできてるんだから もう、かったるい、行きたくない 何言ってるの、ほら引率、行くからね、いってきます いってらっしゃい、やば、支度しなきゃ。 アイロンのかかったシャツ、靴下を履いて洗面所へ 鏡には付箋、髭剃り忘れるなと書いてある。それをカバンに突っ込んで玄関へ置いた、きれいに磨かれた靴が出ている。キッチンには食事の用意がしてある。それをかきこんだ。メモにはそのまま流しにおいておいてと書いてある。みんなはもう登校していた。 ピシッと折り目の付いたスーツに袖を通す。 「感謝してますよ奥さん」 玄関の鍵を閉め外へ出た。隣の奥さんが顔を出す 「先生、今日からでしたね」 「すみません、修学旅行で、後のことお願いします」 「わかりました、いってらっしゃい」 「いってきます」 学校の前にはもうバスが来ていて、クラス順にみんなが並んでいた。 「遅くなりました」 「ギリセーフです、校長のあいさつこれからですから」 一年が立ち、今俺は二年生の担任になった。初めての修学旅行の引率。前日まで、準備で大変だった。 京都へ向かう。
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