Act 3つづき

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 おはようの声がする。もうちょっと寝ていたいな、トイレに行って、顔を洗った、髪の毛が伸び、今、超中途半端、それでもまだ残っているスタイリング剤で髪をなでる。前髪だけははさみで切っていた。  ホームルームが始まった。名前を呼ばれ返事をする、眠い、頭を叩かれる。一時間目、国語、先生の顔を見て又寝る。 (こいつ、朝いっつも寝てるよな、今日こそ何してるのか突き止めてやる)  会議に出張、生徒たちの提出物、部活、この学校は部活が少ないからありがたかった、今そんな学校が増えてる。やること多すぎ、今日こそは誰にもつかまらないようにしなきゃ。 「今野先生、今宜しいですか」  はい、捕まった。  三年生の進路指導、そのための会議が始まる。その説明を聞いた。 「あの、今日はこれでよろしいですか?」 「お、もうこんな時間か、それじゃあ頼みますよ」 「はい、お疲れ様でした」  俺はカバンを車に投げ入れるとあの公園のそばのコインパークに車を止めた。 八時半すぎている、もう行ってしまったか。 「来た!」  車に積んであったパーカーを着て、後ろをついていく。懐かしい、俺がいたコンビニの前を通り過ぎる。繁華街が切れるそのわきの道にはいっていった。あわてて後ろをついていく、カギを出し、ビルの中へと入っていく、明かりがついた。 そのまま外で待つ、すぐに小学生くらいの男の子が入っていった、今度は外国人の青年が入っていった。何をやっているのだろう? 一時間ぐらいして、真樹が出てきた。周りを見ている。そこから、すぐ近くのビルにまた鍵を差し込んでいる、明かりがともるとすぐに出てきた、さっきのビルに戻ると後から入っていった男の子と外国人が明かりのともったビルにはいっていった。真樹が出てきた、明かりが消えたのを確認しているのか、何やら、指で確認しているのがわかる。そしてカギを閉め開けたビルへと入っていった。 「なにしてるんだ?」 ―ここで何している ドキン、男に声をかけられた。 まずい、えーい。
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