第一章 雪語

10/23
前へ
/387ページ
次へ
 いつもは繋がっていない、死保のドアだが、仕事があった時だけ、出る事が出来る。 外に出ると、日射しが強く、かなり暑かった。 季節は初夏になっていたようだが、死保にいると、季節も時間もないので、 季節に麻痺していた。 「死んでいても、暑いのか……」  死保も、生者と変わりなく暑い。 外に出ただけで、暑さに参ってしまいそうだった。
/387ページ

最初のコメントを投稿しよう!

134人が本棚に入れています
本棚に追加