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「俺も、新悟も外面は完璧を保とうとするだけで、中身はズボラですよ」
「そういうものなのか」
図師には兄弟がいないようなので、羨ましいらしい。
待っていても興梠が来ないので、飯にしようとしたら、玄関が開いた。
「興梠さん。遅かったですね」
「ああ、買い物をしてきた」
興梠が、大きな荷物を持って、部屋に入ってきた。
「何ですか?」
大きな筒状のもので、かなり重かった。
「映写機を注文していてね。これ、スクリーンだけ持ってきた」
どういう用途で、映写機を使用しようとしているのか不明であったが、
手伝って設置してみた。
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