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興梠は会社員の家庭に生まれて、当たり前のように会社員になった。
計算が好きなので、経理に進み、きっちりと合う数字に運命を感じていたらしい。
「数字がピッタリと合うと、気持ちがいい」
そこで、興梠は会社のありとあらゆる数字を把握していて、横領に気付いてしまった。
そして、その横領を上司に報告しようとしたまでは、記憶していた。
「横領は、巨額でした。そっと、上司に相談するつもりで、ついでを装って金庫を
持って歩いていたのですよ」
売上金を手提げ金庫に入れて運んでいたので、興梠は巨額を持ったまま死保に来た。
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