第一章 雪語

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「そうですか。では、まず図書館に行かなくてはいけませんね」 「そうだけど、これが、かなり辺鄙な所だよ」  近くに観光地があるので、俺も付近には行った事があるが、そこに図書館がある など全く知らなかった。  場所的には、高速から降りて山道を登り、湖のほとりだった気がする。 でも、キャンプ場など、どこでも同じような場所であった。 「ここには、キャンプ場があるけど、ホテルなどの宿泊施設がないでしょ……」  バンガローを借りてゆこうかと思うが、自炊なので材料を買って運ばなくてはならない。 まず、車をレンタルしなくてはいけないようだ。 「車を借りないと……」 「長期になるので、又、一台、四駆を買ってしまいましょう。中古でいいかな」  この、興梠の買ってしまうという感覚が凄いが、移動は楽になる。 「明日、私が車を買っておきましょう。それと、食糧とコンロなどを用意しておきます」  バンガローを長期で借りようかと予約すると、案外人気で、残り一つになっていた。 この残っていた一軒は、問題があるらしい。
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