エピローグ

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エピローグ

ーーーー2019年。東京。  大通りにある4階建ての本屋へ入る老若男女。  本来静かなイメージのその場に、相応しく無い歓声の挙がるコーナーがあった。   「わ!見てぇー新しいカレンダー出てんじゃん!」 「あー、ホントだ。なになに?え、店員お奨めってポップのヤツ!めっちゃ綺麗じゃない!?」  4月からのカレンダーや手帳のコーナーは、OLや学生がわらわらと集まっている。 「えー、私キャラクターのがいいなぁ」 「ガキじゃん」 「あはは!……でも、このお奨めのカレンダー。本当に幻想的な感じがして、いいね!」 「だよねぇ。あ、有名な写真家さんみたい」 「誰?……重盛、雅也。……あ!!この前テレビで話題になってたじゃん!」 「え、マジで有名なの?」 「すっごくかっこいいんだよ!『フォトグラファー界のプリンス』って言われてた!」
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