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自衛隊志望、そして試験
しばらくアイコと距離を置くことになったので、アイコの看護学校が夏休みの間まで、同棲は続けて、それが終わったらお互いのスベキことに集中することになった。
8月の最終日。免許を取ったのに相変わらずヘタクソだと言われて、助手席に乗り、アイコの運転で58号線をドライブしていて。
ある、建物が助手席の窓から目に入った。
自衛官募集。のノボリがデカデカと出ている。
俺「アイコっ!ちょっと待って。止めて、車」
アイコ「何?トイレ行きたいの?えっとコンビニだったらねぇー。」
俺「違うよ。ちょっと興味あるの見つけたわ。」
アイコ「は?何なに?自衛官募集?あんたアソコの建物に行くの。アタシ待ってるから、1人で行ってきなよ。」
俺「ああ。ちょっと行ってくる。」
応接室みたいなところに通され、そこには自衛隊のポスターやら模型やらがあった。
男の人「広報の館岡です。自衛隊に興味がおありなんですか?」
俺「えーっと。浪人してまして。仕事するか、大学行くか。迷ってまして。」
館岡さん「なるほど。なんでそれで自衛隊が?」
俺「いやぁ、一応公務員だし。安定してるかなって思って。」
館岡さん「あなた、自衛隊がどんなところかわかります?なるほどあなたは、自分探しをしてるわけだ。そして、できるなら変わりたいんですね。良い意味で。お住まいはどちらですか?」
俺「えっと。今は豊見城市なんですが、与那原に戻ります。」
館岡さん「ウチの担当地区じゃないですね。南部地区の広報に伝えておきますので。すみませんが、お電話番号控えさせていただいてもいいですか?」
俺「あっはい。090******です。」
館岡さん「では、南部地区の広報から連絡が来ますので。前向きに考えててください。あなたが、もし、入隊できて得られるものがあるといいですね。」
俺「ありがとうございます。失礼します。」
車に戻って。アイコに話した。
アイコ「公務員ね。一応。でも、あんた体力どうなの?頑張れるの?」
俺「流れができた。自衛隊入隊。公務員。出世。結婚。」
アイコ「こりゃ、ダメだわ。もうなんか勝手に決めてるし。あんたのできるとこまでやってみりゃ良いんじゃない?としか言えないよ。」アイコは呆れながらも、いつものように笑って「しかし、あんたは急だねー!突然すぎだよ。何よ、結婚て。」と言っていた。
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