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しばらくして携帯に南部地区の自衛隊の広報から電話がきた。
「どうも。南部地区広報官の高嶺です。天野さんですよね。なんでも自衛隊に興味がおありとか?よろしければお宅にお伺いしてもよろしいですか。」
ずいぶん話しをサクサク進めててくるなと、思いながらも、
「はい。実は彼女がいまして。将来とか考えると自衛隊は公務員だし。なので...」
高嶺さん「なら、私は強く勧めますよ。今度、会って話しましょう。玄関先でけっこうですので。」
俺「わかりました。では、後日。」
高嶺さん「はい。近いうちに与那原に伺います」
「失礼します。」
それから、俺は実家に戻っていたので親に自衛隊のことを話した。母は別の場所に住んでいて、電話で伝えた。
母「お母さんは、あまり勧められないな。シゲオは戦いとかになる仕事はしてほくない。でも、彼女のために公務員だからってことで入隊するなら、そこは自分で決めなさい」
実家の父「お父さんは、賛成だ。このままブラブラしてるくらいなら自衛隊に入って公務員になれ。」
高嶺さんから電話があって2週間もたたないうちに、高嶺さんが実家のベルを鳴らした。
ピンポーン!ベルの音。
俺「はい。今出ます」
高嶺さん「はじめまして。広報の高嶺です。彼女さんがいるそうで。」
俺「はい。彼女は別のアパートにいます。前は同棲してましたが、自分はここの実家に戻ってきました。」
高嶺さん「天野さん。彼女と結婚とか意識してますか?」
俺「そりゃね。好きだし、できればずっと一緒にいたいって思いますよ。」
高嶺さん「なら、自衛官の入隊試験受けましょう。モタモタしてられないですよ。今月中に、募集要項に記入してください。私が出しときますから。はい、これ。募集要項ね。顔写真は私がデジカメであとで撮ってあげるから。あとね、学科試験以外に軽い適性検査みたいのあるから。入隊したら集団生活になるからね。覚悟してね。適性検査に対する回答の仕方の資料も入れておくからね。じゃ、また2~3日したら来ます。それまでに募集要項に記入しておいてくださいよ。」
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