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募集要項に必要事項を記入して、いちおう高校一年レベルの英語、国語、数学の勉強をした。
これくらいは、なんてことない。高卒認定試験でやったし、大学入試に比べれば楽だ。
9月の二週目頃に広報の高嶺さんが記入した願書を受け取りに来た。
高嶺さん「いいですか?天野さん。国政批判や左翼的な発言は面接では控えて下さいね。自衛官は、基本、愛国と天皇讃歌がモットーです。あとは、1人でいるよりも大勢でいる方がいいと、適性検査では記入して下さいね。自衛隊は集団生活です。少なくとも教育隊の間は。陸上自衛隊志望なら、沖縄に残れますよ。普通科か高射特科くらいですがね。私は航空自衛隊所属の階級は3等空曹です。私も航空自衛隊の高射特科にいましてね。ナイキミサイルとか聞いたことあります?地対空ミサイルですね。まぁ、私の話しはこれくらいにして。10月の12日に入隊試験です。一般隊員だけじゃなく、天野さんなら曹候補士も受けれますからね。願書は一般と曹候補士に出しときますからね。」
そして、玄関から入って二階の俺の部屋に上がる階段の前で壁をバックに写真を高嶺さんに撮ってもらった。
高嶺さん「試験当日は自分で来れますか?なんなら迎えに来ますよ」
上げ膳据え膳だなこりゃ。俺は思った。
俺「いえ、親父に送ってもらいます。えっと試験会場は.....」
高嶺さん「航空、海上、自衛隊の那覇基地の体育館ですよ。いいですか、陸上自衛隊那覇駐屯地じゃありませんからね。」
俺「わかりました。がんばります。」
高嶺さん「天野さんなら、一般隊員は合格できます。絶対にね。ただ、入ってからキツイかもしれません。そこは覚悟してますよね!」
俺「なんとなくは。まぁ。」
高嶺さん「なんとかなりますよ。まあ、頑張りましょうよ。」
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