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『挨拶はもう良いから。飛行場近くのビジネスホテルだろ?荷物置いたらご飯食べに行こう。』
『うん、そうだね!』
『キャリー持ちますよ、みよさん』
『ありがとう!甘えちゃいます★』
気遣い抜群の親友よ、ありがとう。
『みんみんは迷子にならないように俺から離れるなよ?』
『うー。迷子になんてならないよ。大人だよー。』
『ふーん。大人が爆音で爆走しないけど?』
『可愛くないぞ、大地!ぢゃ、迷子にならないようにするよー。』
プンプン、と言う素振りの後、当たり前の様に手を繋いでくる。
『ちょっと!!大学生に手とか有り得ないだろっっっ。』
パシッと軽く叩くとあからさまにシュンっとして、また上目遣い。
『みよさん、じゃ俺と手を繋いで行きましょ?俺は気にしないから大丈夫です。』
と、竜が入ってきて。
『竜はキャリーね。みんみん、手、ほら!』
にこーっと微笑み俺の手を握る、みんみん。
『竜君、ありがとっ!』
『素直じゃない甥を持つと大変ですね(笑)』
『竜君は大人だなー』
ニコニコしながらみんみんは俺の手を握りしめて歩き始めた。
手、ちっちゃいの。
握り返せずにいたら、みんみんから話しかけられる。
『大地、手も大きくなったね~( *^▽^*)』
『大学生だからな。』
『昔はおむつ変えてあげてたのにーすっかり大人で叔母さん淋しい。でも、どんなに大きくても大好きな可愛い甥っ子だよー。』
と、手を離し今度は腕に手を回す。
む、胸の膨らみが腕にあたる。
身体が小さい癖に胸はあるんだな・・・。とか分析してる自分が嫌だ。
『みんみん、くっつきすぎ。押し倒されたいの?』
ヤバい、つい本音が。
『大地?何その萌え要素が抜群な台詞っ!ドキドキしちゃうー』
からかうような棒読み。
ふざけてると勘違いしてる。
なら利用させて貰いつつ誤魔化す。
『そういう事は若い子がするからドキドキするの。BBAは禁止。やるなら、俺だけにしとけよ?』
『ふふー。分かった~大地にしかやらないよ♪』
うわ・・・/////自分で言っときながら『俺だけにしとけ』とか恥ずかしい。
なんか一人で舞い上がってる自分が虚しくなってきた。
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