第五章 叔母×自分?

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『挨拶はもう良いから。飛行場近くのビジネスホテルだろ?荷物置いたらご飯食べに行こう。』 『うん、そうだね!』 『キャリー持ちますよ、みよさん』 『ありがとう!甘えちゃいます★』 気遣い抜群の親友よ、ありがとう。 『みんみんは迷子にならないように俺から離れるなよ?』 『うー。迷子になんてならないよ。大人だよー。』 『ふーん。大人が爆音で爆走しないけど?』 『可愛くないぞ、大地!ぢゃ、迷子にならないようにするよー。』 プンプン、と言う素振りの後、当たり前の様に手を繋いでくる。 『ちょっと!!大学生に手とか有り得ないだろっっっ。』 パシッと軽く叩くとあからさまにシュンっとして、また上目遣い。 『みよさん、じゃ俺と手を繋いで行きましょ?俺は気にしないから大丈夫です。』 と、竜が入ってきて。 『竜はキャリーね。みんみん、手、ほら!』 にこーっと微笑み俺の手を握る、みんみん。 『竜君、ありがとっ!』 『素直じゃない甥を持つと大変ですね(笑)』 『竜君は大人だなー』 ニコニコしながらみんみんは俺の手を握りしめて歩き始めた。 手、ちっちゃいの。 握り返せずにいたら、みんみんから話しかけられる。 『大地、手も大きくなったね~( *^▽^*)』 『大学生だからな。』 『昔はおむつ変えてあげてたのにーすっかり大人で叔母さん淋しい。でも、どんなに大きくても大好きな可愛い甥っ子だよー。』 と、手を離し今度は腕に手を回す。 む、胸の膨らみが腕にあたる。 身体が小さい癖に胸はあるんだな・・・。とか分析してる自分が嫌だ。 『みんみん、くっつきすぎ。押し倒されたいの?』 ヤバい、つい本音が。 『大地?何その萌え要素が抜群な台詞っ!ドキドキしちゃうー』 からかうような棒読み。 ふざけてると勘違いしてる。 なら利用させて貰いつつ誤魔化す。 『そういう事は若い子がするからドキドキするの。BBAは禁止。やるなら、俺だけにしとけよ?』 『ふふー。分かった~大地にしかやらないよ♪』 うわ・・・/////自分で言っときながら『俺だけにしとけ』とか恥ずかしい。 なんか一人で舞い上がってる自分が虚しくなってきた。
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