第二章 親友

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『おーい、大地(だいち)、心の声が漏れてるけど?』 誰にも言わず黙っていたのに親友の竜(たつ)にはバレてしまった。 『・・・わかっていると想うけど、みんみんに興味持つなよ?』 みんみん、と言うのは叔母のあだ名で。 みんみんに恋してるのを唯一、知っている人間だ。 『大地のみんみん大好き病が伝染らなきゃーな。』 『・・・?』 『俺、熟女かもーんだから逢ったら好きになっちゃうかもね♪そしたら大地、ライバルなー(笑)』 『みんみんは年齢よりも若く見えるから熟女ぢゃねーし。』 ムッとしても竜はおかまいなし。 『俺はみんみんと血は繋がりないから、羨ましいだろ?』 『・・・』 正直、羨ましい。 だから悔しくて。 『大地が本気になる人だし興味はあるな。』 『いくら好きだからって血が繋がってる叔母なんだし、どうにも出来ないのは分かってる』 『そう深刻な顔するなよ。 恋愛は楽しむもんだぜー?』 竜はすげぇ、モテて恋愛経験も豊富。だけど本気で好きになった人はいないらしい。 『いや。いないんじゃなくて数えるだけしかいないんだよ。大地、心の声が漏れすぎ(笑)』 『気を付ける』 『マジで気を付けねぇと、家族やみんみん本人にバレるよ?』 それはマズイ。頭がおかしいと想われる。 『竜、みんみんって呼ぶなよ。家族じゃねーだろ。』 『なら、名前で呼べばいいわけ?大地、自分がみんみんを名前で呼ばないのに俺が名前で呼んだら嫉妬すんのが目に見えてるんだけど。』 図星。 頭に来る。 『竜がみんみんに興味持たなきゃいい話っ!』 『何、ムキになってんだよ。だから興味持つんだって(笑)大地が大好きなみんみんに興味津々♪あ、大地が好きだからよ♪ちゅっ(^з^)-☆』 と悪戯に頬に触れるkissをしてきた。 『や、やめろよ?俺は・・・そういう趣味はないっ!!』 『男でも女でも俺は構いません♪性と言う概念に囚われない恋愛、自由でいいぜ?』 『・・・勘弁してくれ。それに、そういうのみんみんには話すなよ?みんみん、そういうの好きだから食いついても困る。』 『お?みんみんの前では格好良い甥でいたいのか~?』 『うるさい・・・』 『で?みんみんは、そろそろかな♪』 『つーか、なんで竜も来るわけ?』 『大地の親友としては早く逢いたいからな。』
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