秘密がバレる時-2

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彼はすぐに家の側に来てくれて、私は助手席に乗り込むとすぐ「啓さん」と彼の腕に顔を埋めた。 「舞」と啓さんは優しい声で呼び、頭を撫でてくれたけれど、「少し移動しようか」と気遣った。 母のことがあるからだろう。 私が腕を離すとすぐ、彼は私の手を握り直し、ゆっくりと車を発信させ、少し離れた位置でとまった。 「大丈夫だった?」 「うん。鍵閉めてきました」 彼が聞いているのはそういうことではない。 けれど、彼は笑った。 「もう熱はない?」 啓さんが私の額に彼の額をコツンと合わせた。 かかる息が熱くて、心が“啓さんだ”と感じ、喜ぶ。 「熱い?」 「ううん、冷たい」 クスッと笑った彼は私の唇に唇を重ねた。 久しぶりのキスに胸が震える。 大好きが広がる。 「もっとキスしたい」 彼の腕を少しだけ引っ張り、おねだりすると先ほどより少しだけ長めのキスが私の唇に落ちた。
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