秘密がバレる時-2

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だから「大丈夫だよ」と理の頭をくしゃっと撫で、顔いっぱいに笑顔を乗せたけれど「本当に大丈夫だよね?」と理は、変わらず心配でいっぱいの瞳を向ける。 なんて優しい甥だ、と顔をにやつかせた。 「私は丈夫なんだよー」 そして、理の頬にツンツンと指で触れた時だった。 「お父さんも丈夫だったよ。お母さんだって丈夫だった」 「……理?」 理が悲しげに言った台詞に、私の手は固まった。 理の瞳にはうっすら涙が浮かんでいる。 両親の死というトラウマを煽っているのは間違いない。 “こういう時はどうすればいいんだっけ……” これまで理が悲しみを表に出すことはなかったから、対策を考えていなかった。 「僕のせいかな?」 「……え?何言ってるの?」 「僕の身近な人がいなくなっていくのは僕のせいなのかな? 不幸の連鎖みたいなものを僕が起こしていたりして……」 「ちょっと、理」 「科学では証明できないようなことが、この世にはあるんだよね? 僕が悪いものを呼び寄せているのかな?」 「そんなこと……ないよ」 私は落ち着かせようと、とりあえず理の両頬を両手で優しく挟んだ。
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