秘密がバレる時-2

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正解かわからないがまずは私が大丈夫であることを伝えなければならない。 「理、大丈夫。私は本当に大丈夫だよ」 「……」 「寝てるのが苦なくらいもう元気」 理は黙って私を上目遣いに見つめている。 私はなるべく明るい笑顔に映るよう、笑った。 「実はさ、あんまり皆がバカは風邪引かないって言うから、そんなことないっていうのをアピールしたくて今日ほとんど寝てたんだよ」 私の場合は、父方も母方の祖父母も健在で、身近な人が亡くなったのは姉が一人だけだ。 それでも、私も子供の頃、大切な人が亡くなることを想像し、とても怖くなる時期があった。 きっかけは飼犬が亡くなったことだ。 その時初めて死と対面し、大切な人が亡くなってしまっなら、その悲しさに耐えられないような気がして不安になった。 特に両親がいなくなったらどうしよう、と眠れなくなる夜もあった。 理はそれを想像でなく、体験している。 幼い頃に両親の遺体を見て、火葬場で骨上げもし、二人にもう二度と会えないということを知っている。 きっと、計り知ることができないくらい、死に対する恐怖は大きいだろう。
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